JAC幼児教育研究所

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"人生に必要な知恵はすべてキンダーで学んだ"

2014年4月 7日 00:00

幼少期の集団の大切さとその前に必要なこと


  ・何でもみんなで分け合うこと 
  ・ずるをしないこと 
  ・人をぶたないこと 
  ・使った物は必ず元のところに戻すこと 
  ・散らかしたら自分で後片付けをすること 
  ・人の物に手を出さないこと 
  ・誰かを傷つけたらごめんなさいと言うこと 
  ・食事の前には手を洗うこと ......(略)


 "人間どう生きるか、どのように振る舞い、どんな気持ちで日々を送ればいいか、  
 本当に知っていなくてはならないことを、私は残らず幼稚園で学んだ。"

 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」
ロバート・フルガム著より

 

 ジャックに、幼稚園入園前のお子様(1歳半〜4歳)を対象にしたキンダーガーデンというクラスがあります。ちょっと覗いてみましょう。

 子供達が、先生と一緒におもちゃで楽しく遊んでいます。
むやみにお友達のおもちゃを取ることはしません。「貸して」、「ありがとう」、「ごめんなさい」を知っています。使ったおもちゃは、元のところに片付けています。順番を守って手を洗っています。割り込むことはしません。お着替えやお弁当の用意を、自分でしようとしています。......


 学校であれ、会社であれ、地域社会であれ、人間社会は、人と人との関わり合いによって成り立つ集団です。キンダーの子供達が今まさに学んでいるのは、そうした集団の中で、しっかりと自分の人生を生きていくための知恵であり、人間として一番大切な基本です。
もし、すべての人間がこの簡単な基本さえ守ることができたなら、いじめはもちろん、現代社会が抱える多くの問題が解決されるだろうと、とても残念です。ご両親には、遊びを通して学ぶ幼少期における集団の大切さを、もっと重要に考えていただきたいと思います。


 また、今、幼稚園は3年保育が主流です。ですから、スムーズな幼稚園生活のためには、入園(3歳)までに子供同士の関わり合いをある程度経験させておくことが必要です。
「私と離れて過ごすなんて、まだ無理だわ」とか、「1歳半や2歳では、少し早すぎるのでは?」と、不安を感じたり、躊躇なさったりするお母様がいらっしゃいますが、そんなことはありません。

 お子様は、お母様という安全基地を少しずつ離れ、挑戦や冒険を繰り返しながら、成長していきます。ですから、大切なのは年齢ではなく、お母様がお子様にとってのどれだけ安全な基地であるかということ。この関係がしっかりとできていれば、お子様は安心して挑戦や冒険に出かけ、帰って来ることができるのです。
とはいえ、最初から笑顔で離れられる子は稀です。キンダーでも、来始めの頃にはお母様と別れるときに泣いてしまうお子様が多く見られます。

そんな時私は、「ただにっこりと微笑んで、"楽しんでいらっしゃい"と言って送り出してください。そして、お迎えに来た時には、"楽しかった?よかったね"とぎゅっと抱きしめてください。」とお願いしています。
これを繰り返すことによって、お母様はお子様にとっての絶対に安全な基地となり、お子様は安心して集団に入って行けるようになるからです。


とっても簡単なことですよね。お子様がお母様を見たら微笑んであげ、お母様の所に戻って来たらぎゅっと抱きしめる。それだけで「いつも愛している」ということがお子様に伝わるのですから。さあ、早速実行してみませんか? 

 

浅井泰代 (浦和・川越教室)

 

 


 

 

 

キーワード:育児