JAC幼児教育研究所

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あ!?この味ママの味!?

2014年6月 9日 00:00

 前回「もしかして"適齢期"?」では、キンダーガーデンクラス(プレ幼稚園)の朝の子供達の表情に触れながら、お母様との関係についてお話をさせていただきました。
2回目である今回も、やはりキンダーガーデンの様子をお伝えしながら、私自身が大切に思っている事についてお話させていただきたいと思います。

 まずはキンダーガーデンの一日を、ほんの一部ですがご紹介しましょう!

 朝のお遊びの時間からスタートです。

 お気に入りの人形を抱えている小さなお母さん、ブロックで作った自動車を乗り回しているかっこいい運転手さん、静かに大好きな絵を描いている絵描きさん、2歳児の小さなお友達もお兄さんお姉さんに交じって気分はすでに3歳児。

 朝の会では季節のお歌や手遊び歌をうたいましょう。
 
習ったお歌はご家庭でもいつも口ずさんでいただいているようですね♪ 

 そして、体をいっぱい使った体操の時間。

 平均台の上を、両手を広げて飛行機になって上手に渡りましょう。ちょっと怖かったお友達も挑戦した後は達成感で何となく大きく見えますね。

 クレヨンの持ち方など基本を大切にしながらのお絵かきや製作。
 「わぁ〜こんなのできたぁ」
 「ママに見せてあげる〜♪」と目を輝かせています。

 椅子に座ってきちんとお話を聞く知育の時間も子供達にとっては興味深々の様子です。
 「1・2・3、3個あるよぉ」
 「えーっとね...」
 真剣なお顔で考えている時はもう立派な学者さんのようです。

 さて、時計の針が12時を指すと、いよいよお弁当の時間です。

 キンダーガーデンの生活の中で子供達が楽しみにしている時間のひとつです。手を洗って、自分のお鞄からお弁当を出す動作も気のせいか?素早いですね。お腹も空いてきましたよ。

 「おべんとう、おべんとううれしいなぁ♪おててもきれいになりました♪ みーんなそろってごあいさつ♪ 」
 「いただきます。」

 お友達と一緒にいただくキンダーガーデンのお弁当の時間は皆とっても嬉しそう。
 「見て見て、これママが作ってくれたの」言葉には出さなくても得意そうにお弁当を指さす子供達もいます。また、時には2歳児の食欲に圧倒されることもあります。


 近年『食育』の重要性が問われています。食育という観点から私が小さなお子様をお持ちのお母様方に是非実行していただきたいと思う事があります。栄養のバランス、規則正しい食事はもちろんですが、是非、我が家の『ママの味』を伝えていただきたいという事です。
 現代は便利なレトルト食品や冷凍食品があふれています。それらの食品を使ってはいけないという事ではありません。一品で良いのです。手作りのおふくろの味、ママの味をお子様に伝えていただきたいと思っています。パパの家事参加が積極的な現代では、もちろんお父さんの味、パパの味というのも素敵ですね。

 お父様、お母様にもありませんか。「あ!この味!懐かしいな...いつもお母さんが作ってくれたな...。」そのような場面では、まるで時がタイムスリップしたかのように料理をしている光景から会話までも思い出され、そばにいなくても親の愛情に触れ、ぬくもりまで感じるのではないでしょうか?これは食を通してお子様に伝える家族の絆であり愛情と言えると思います。

 ぜひ、日頃のお弁当にこのような一品を添えていただくことで、お子様にとって忘れられない大切な一品を伝えていただけたらと願っています。

 

  橋本恵利子 (桜新町教室)

キーワード:育児