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はらぺこあおむし (年少)

はらぺこあおむし (年少)

作 エリック・カール
訳 もり ひさし
偕成社

あらすじ: あおむしが毎日いろいろなものを食べていくと…

満月の夜、お月様が葉っばの上に見つけた小さな卵。日曜日の朝、 お腹を空かせたちっぼけな青虫が生まれました。
さっそく食べ物を探し始めた青虫は、月曜日にはリンゴをひとつ、火曜日には梨をふたつ、水曜日にはすももをみっつ…毎日いろんな物を食べ続け、土曜日にはなんと、子ども達が大好きなチョコレートケーキやアイスクリーム、ペロペロキャンディまで食べてしまいます。 その夜、お腹が痛くて泣いた青虫でしたが、日曜日には緑の葉っぱをたらふく食べ、元気になります。
こうしていつの間にか太っちょになった青虫は、さなぎになり、美しいチョウチョになって、羽ばたくのでした。

評:鮮やかな色彩とユニークな本作りが魅力の名作

全編を通し、エリック・カールならではの鮮やかな色彩が印象的な絵本。青虫が食べた物に穴が開いていたり、食べ物の個数に応じてページの大きさが変化したりと、目だけでなく手で触れて楽しむこともできる、ユニークな本作りも大きな魅力です。
ストーリーの展開やカラフルな絵柄だけでも充分に楽しめる絵本ですが、曜日や数の概念の最初の一歩としても一役買ってくれそうです。