絵本紹介絵本紹介

だいじょうぶ だいじょうぶ(年長)

だいじょうぶ だいじょうぶ(年長)

作・絵 いとう ひろし
講談社

あらすじ: 「だいじょうぶだいじょうぶ」。この言葉に励まされ…

幼い頃、おじいちゃんと行ったおさんぽ。家の近くをのんびりと歩くだけだけれど、“ぼく”にとっては未知への冒険。新しい発見や、 楽しい出会いがあり、“ぼく”の世界は広がっていきます。
困ったり、怖いことに出会ったりするたび、おじいちゃんが“ぼく”の手を握り、おまじないのようにつぶやいた「だいじょうぶだいじょうぶ」。この言葉に励まされ、助けられて、“ぼく”はこんなに大きくなった。だから今度は“ぼく”の番。病院で横たわるおじいちゃんの手を握り、何度も繰り返すのです。「だいじょうぶ だいじょうぶ」。

評:おじいちゃんと“ぼく”の、ほのぼのとした関係にジーンと心が温かくなります

簡単な言葉でリズミカルに語られるストーリーと、簡潔でユーモラスなイラスト。読めば読むほど味のある奥の深い作品です。おじいちゃんと“ぼく”の、ほのぼのとした関係にジーンと心が温かくなり、ラストシーンでほろりとさせられることでしょう。
題名でもある「だいじょうぶ だいじょうぶ」にはいろいろな意味があります。励まし、力づけ、安心、信頼…。ときにはお子さんの手を握り、「だいじょうぶ だいじょうぶ」と声をかけてやることも大切なのだと思います。お子さんのために読み聞かせるというより、まずはお母様やお父様ご自身のために読んでみてはいかがでしょうか?