絵本紹介
絵本紹介
文 てらむらてるお
絵 むらかみつとむ
偕成社
迷子になってしまったゾウの赤ちゃん。キリンが心配して、お母さんを探してくれようとしますが、赤ちゃんは途中の川で川遊びを始めます。今度はカバが心配して、赤ちゃんを川岸まで押し返してく れました。ところが、そこにはワニが寝ていました。おもしろがって尻尾を踏む赤ちゃんを食べようと思ったワニでしたが、つぶらな瞳で見つめられると、赤ちゃんがかわいくなってしまい、尻尾に乗せて遠くへ飛ばしてやりました。飛ばされた先にはライオンがいて赤ちゃんを食べようとするのですが、お腹にもぐり込んで昼寝を始めた赤ちゃんがかわいくなってやめました。けれどもあんまり重いので、たまらなくなって赤ちゃんを転がしました。
ごろん、ごろん…転がった先には、お母さんがいました。
単純なストーリーは優しさに溢れています。疑うことを知らない赤ちゃんゾウと、それに答えようとする大人の心とがゆったりと流れている、心地よい絵本です。きっと子ども達は夢中になることでしょう。
ひらがなを覚えた子どもが自分で読めるよう、大きな活字でしっかりと書かれています。小さなお子さんにはお母様が読んであげ、大きくなったら、自分で読むように指導してあげてください。