絵本紹介絵本紹介

14ひきのおつきみ(年少)

14ひきのおつきみ(年少)

作 いわむらかずお
童心社

あらすじ: 今夜は中秋の満月。14匹はみんなで力を合わせ、お月見の準備をしています。

 

お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、そして10 匹の子ども、計14匹の野ねずみの一家。今日は9匹の兄弟が自宅の樫の木に、お月見台を作っています。
夕方、一番下の弟を連れた両親と祖父母が登って来て、全員集合!
おだんごと栗の実とどんぐりを供え、楽しいお月見の始まりです。

評:和気あいあいと過ごすお月見の風情には、忘れていた何かを思い出させる優しさが濫れています。

やわらかな色彩の繊細な水彩画で描き出される美しい自然と、仲良く暮らす野ねずみの日常の楽しさで人気の『14ひきのねずみ』シリー ズ。14匹の表情がかわいらしいので、絵のあちこちにいる14匹を探し出し、それぞれの表情を追うのも楽しみ方のひとつです。
この『おつきみ』で、大きな樫の木を中心に丹念に描き出されている美しい秋の一日と、神聖な輝きに満ちた月に感謝しつつ和気あいあいと過ごすお月見の風情には、忘れていた何かを思い出させる優しさが濫れています。

【参考:14 ひきのねずみシリーズ]
『ひっこし」 『あさごはん』 「やまいも』 『さむいふゆ』
「ぴくにつく』 『せんたく』