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かみさまからのおくりもの(年少)

かみさまからのおくりもの(年少)

作 ひぐちみちこ
こぐま社

あらすじ: 誕生のとき、神様が一人一人の赤ちゃんにくださる贈り物。それはその子の個性。

生まれたばかりの赤ちゃんに、神様が下さる贈り物。運んでくるのは、かわいらしい天使です。
5 人の赤ちゃんが生まれました。ほっぺの赤い赤ちゃん。大きな赤ちゃん。泣いている赤ちゃん。よく動く赤ちゃん。そして、すやすや眠っている赤ちゃん。さて、神様はその子達に、どんな贈り物を下さ るのでしょうか。

評:ついつい他の子と比べては、焦ったり怒ったりしてしまうお母さんにも、大切なことを思い出させてくれそうな絵本です。

健やかに心優しく成長する娘の姿を眺めながら、楽しく過ごしていたという作者のひぐちみちこさん。幼稚園に入園した途端、他の子と比べては、「よく泣く、ゆっくりしている」と怒るようになり、お子さんは、ますます泣き、ますますゆっくりになってしまったそうです。 このことから、「子どもの本来持っている個性を壊してはならない」
ことに気づいたというひぐちさん。すると、それまで欠点だと思っていた、よく泣くもゆっくりも、大切なことに見えてきたそうです。 そんなご自身の経験から生れたこの絵本は、お子さんへの愛にあふれていて、読み手の心を優しく包み込んでくれます。ついつい他の子と比べては、焦ったり怒ったりしてしまうお母さんにも、大切なことを思い出させてくれそうですね。