ジャック合格特集 2022

Exam
入試の傾向

  • 考査分野別
  • 学校別入試概要

考査分野別の分析

01

ペーパー

東洋英和の「話の記憶」では、聞いた後に席へ移動し、色々な説明を聞いてから問題を解くと言う形式が今年初めて出題されました。記憶保持の時間が長く、他の話を間に挟むので、より高い力が求められます。成蹊の「同図形発見・鏡図形」では、発問を聞いて理解する力が必要とされ、また、図形が反転することもあるので頭を切り替える力も求められました。聖心では「位置の移動」で指示が10回以上続く問題が出題され、根気と集中力が求められていました。雙葉の「しりとり」では、終わりから二番目の音でしりとりをする問題が出題され、思考力が試されました。多くの学校で従来の問題から発展しており、柔軟性と応用力が重要であると感じます。

02

ノンペーパー

ハサミやのり等を使う問題が多く出されました。学習院をはじめ紐結びに類する課題も多く、指示通りに作業する問題が目立ちました。語彙力や記憶力の他に、指示を勘所良く捉えるためには製作を多く経験している方が有利です。慶應幼稚舎や暁星のように、映像を用いて出題するケースは今後も増えると思われます。集中しやすいと言うメリットはありますが、立体感という点で実物には劣るので、慣れておく必要があります。また、早稲田では「生き物と生活用品の絵」を描きました。その他の学校でも場面を想像して描く課題が多く見られます。指示に沿ったテーマを描くためには閃きと画力の両方が必要です。これらを日々の生活に意識して取り入れましょう。

03

体操

感染防止のため、狭い範囲で行う考査が多く見られました。幼稚舎や精華では前後左右へのジャンプ、学習院では指定された場所で体ジャンケン、稲花や青山ではジャンプ中に360度横回転を行いました。サーキット運動やステップといった進みながら行う運動は、行っていく上で微調整が可能ですが、その場動作ではお子様の様子をじっくりと且つ瞬間的に見られるため、ごまかしがききません。問題を瞬時に理解し、適切な体の使い方を判断・調整することが求められます。またその場で行うためには体がぶれないようバランスをとる体幹の力も必要です。指示の聞き取り、運動能力、調整力、これらを万遍なく身につけることが重要と言えるでしょう。

04

行動観察

コロナ以前の内容に戻した傾向が多くの学校で見られ、特にルールの順守だけではない「お子様の創意工夫や判断力が問われる内容」が目立ちました。幼稚舎はリレー形式で「町づくり」、早稲田ではグループで相談してから「ピクニックでのごっこ遊び」、雙葉では用意されたものを使って「宇宙人の基地づくり」、青山はグループで配役から脚本まで考えてから「劇遊び」を行いました。これらの課題では、他のお子様の発言や行動も影響されますから、単に指示を守るだけでなく、状況を把握した上での判断力と行動力が必要とされます。各校とも「自ら考えて行動出来るお子様を求めている」と言えるでしょう。

05

面接

昨年に引き続き「コロナ禍での過ごし方や考え方の変化」等の質問もありましたが、多くの学校では「子育てで気を付けていること」「お子様との休日の過ごし方」など基本的な質問を通して、家庭の考えや教育方針を見られました。まずは柱となる家庭の教育方針を立てましょう。また「本校のどこに魅力があるか」と言った具体的なカリキュラムへの理解を求める学校が増えてきました(成蹊、女学館、洗足他)。お子様には「お手伝い」「褒められること叱られること」等の質問があり、答えた内容から派生し、発展させていく問いの中で、コミュニケーション能力や思考力、言語能力を見る学校が多くありました。

06

神奈川

横浜雙葉では試験時間が例年より短くなったことで受験者数が2割増加しました。桐蔭では今年から募集定員10名の行動観察を主体としたアドベンチャー入試が行われました。図書館で本を読んだりおもちゃで遊んだりする(横浜雙葉)、グループで桃太郎などの劇をする(森村)、クマがブランコを壊してしまう話を聞いて「あなたがクマだったらどうする?」と聞かれる(精華)など個別や行動観察を通して態度や社会性をみる考査を多くの学校が復活させました。桐蔭では説明会で面接・行動観察の比重を1割増やして6割にするという話があったことからも協調性や態度が見られており、家庭での過ごし方の重要性を改めて感じました。

07

埼玉

今年度も5校全てWeb出願ですが、志望理由書は郵送で送付しました。全ての学校で昨年より1割~4割の出願者増になり、さらに2回目より1回目入試の受験者数が増えています。「東京校の前に埼玉校を受ける」パターンが定着したことと、都内在住の単願希望者が増えたためと見られます。人気の要因は、埼玉校の評価が上がっていることに加え、考査内容が都内校の過去問題と類似しており併願しやすいこともあるでしょう。これらの影響で合格ラインが上がり、模試代わりにと軽く考えてしまうと足をすくわれます。考査が2回ある場合、第1回に比べて第2回は倍率や合格ラインが上がるので、第1回から受験することをお薦めします。考査以外の移動や待ち時間全ての様子や言動を、行動観察テストの一環として評価する学校が多くなりました。

08

幼稚園

両親面接では、子育ての苦労やこだわり、工夫について質問をされる傾向が強くなりました。例えば、「お子様への愛情をどのように伝えていますか」「自我への対処法を教えてください」など。また、叱ることにどのような考えを持っているのかなどが問われました。幼児期は我が子に期待するあまり、多くを求め過ぎてしまうことがあります。しかしそれでは、園の方針に共感を示しても、真に理解ができているとは言えないでしょう。苦労や工夫を質問することによって、理想と現実の差を認識しているか、自己分析が出来ているかを推察なさっているのだと思います。

学校ごとに出題された
問題を分析

01

青山学院初等部

例年、適性検査Aは個別テストであるが、今年はペーパーのみの考査だった(約40分)。その為、他校に類を見ない青山独特の課題は出題されなかった。適正検査Bは例年通りの流れと時間(3時間)で行われた。協調性や積極性が見られた。願書(面接資料を含む)と保護者面接は重要。

02

青山学院横浜英和小学校

様々な問題を通して基礎力とどれだけミスなくこなすことができるかを見られている。面接では、質問の答えから派生していき、約20問近く子どもへ質疑がある。「衣類の着脱」や「紐結び」など生活能力を問われるものも多く出題され、日々の家庭での取り組みが見られた。

03

青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校

入学試験が1回だけになり単願・併願を選択可能。考査日は学校指定だが園行事と重なる際は行事証明書を提出すると考慮される。面接資料への記入を面接日と考査日の2度求められた。面接日に子供はクレヨンで絵を描き、子供の絵についての親子会話と生活常識について質問があった。

04

開智小学校

第一志望と併願志望で考査項目の内容が異なる。選出方法は基準点をクリアした者の中から各項目の上位者と全項目の合計点の上位者から決まる。第一志望者は開智小独自のBペーパー(立体推理や思考問題)に慣れておく必要がある。行動観察が重要。

05

学習院初等科

行動観察や体操は一見簡単そうだが、奥が深く幅広い能力が求められている。個別では話の理解や空間知覚で想像力を求められており、巧緻性を要する課題では速さと丁寧さが求められる。その他にも観察力や注意力が高いレベルで求められており、付け焼き刃では対処できない。

06

カリタス小学校

面接では、説明会に参加した印象を必ず問われるので、参加が必須。親子面接で子どもだけ前に呼ばれお話作りと分かち書きで書かれた文章を読むことが毎年出題される。ペーパーは、数・常識・図形構成がよく出題されている。指示製作が毎年出題される。

07

暁星小学校

1次はペーパーのみ、記憶・図形・言語・常識を中心に全8枚。2次は8人1グループ、製作・生活習慣・発表・聞き取り・行動観察・体操を連動させた考査。個人の能力と子ども同士の関わりを見られている。面接では躾や夫婦間でよいところを褒め合うなど家庭の様子を重視。

08

国立学園小学校

考査は授業形式。紙芝居で「自分ならどうするか」などに対し個々に発言する。ペーパーでも、虫メガネを使う実験でも、「どう思うか」を発言する。理解力に加え思考力・想像力・言語表現力が問われた。急傾斜の平均台など、運動や行動観察を含めたバランスのとれた力が必要。

09

慶應義塾幼稚舎

サーキットはスタート形状・ボールの大きさ・素材等でグループにより軽微な変化あり。集団行動観察では距離を確保しての玉入れ・柱倒し、パズル、道・町作り等が出題された。絵画製作はコロナ禍中でも触れ得たであろう身近な題材を通して家庭の価値感・心の育み等を問われた。

10

慶應義塾横浜初等部

1次考査のペーパーでは話の理解力・推理力・集中力が問われた。2次考査では、サーキットで運動能力、ゲームによる行動観察で社会性を見られた。パズルやひも通しでは、巧緻性とスピードが求められた。場面が設定された絵画では、課題に合った発想力と絵画力、対話力を要した。

11

光塩女子学院初等科

ペーパー校の印象が強いが、心身共にバランス良く発達していることが求められる。ペーパーは6枚あり広範囲から出題される。巧緻性では細かい作業が求められるので集中力が必要。行動観察では指示を正確に理解した上で、友達との関わり方が大切。保護者面接も重要。

12

晃華学園小学校

ペーパーは記憶・数量・図形・言語と広範囲から出題される。製作は完成形の予想がつかない課題が出題されるので、製作過程を正確に聞き取ることが必要。行動観察はグループで協力して一つのことを成し遂げる力を問われた。様々な方向から子どもの力を見られた。

13

さとえ学園小学校

ペーパーは3部構成で実施され、話の記憶問題が非常に多いのが特徴。行動観察で体操的な要素のある準備運動と球投げがあった。ペーパーに関連した個別言語が出題された。考査時間内の取り組み方を見ているので楽しい状況の中での自制心も要求されている。

14

湘南白百合学園小学校

ペーパーは1部屋2名で音声により出題された。難問ではないが短時間で即座に正確に判断する力が求められる。指示行動では楽しみながらも節度を保ち、しっかりと指示を理解する事が必要。折り紙の模倣など巧緻性も問われる。

15

昭和女子大学附属昭和小学校
(特別入試)

親子で行われる行動観察が特徴。家族の関わりや雰囲気が見られる。子どものみの考査は行動観察。面接は両親のみで考査中に行われる。学校の教育方針から学校行事に至るまで、面接では深く問われることも多いのでしっかりとした準備が必要。

16

昭和女子大学附属昭和小学校
(一般入試)

A、Bと日程が分かれ、両日出願できる。ペーパー・体操・行動観察など基本的な内容だが、基礎的な力をつけて指示にきちんと対応できるようにしておくことが大切。

17

白百合学園小学校

ペーパーは枚数が多く制限時間も短い。話の記憶だけで6枚あり集中力が必要である。個別は常識や生活習慣、質疑応答など項目数が多く、行動観察では2人1組の模倣ダンスやグループでの話し合いもある。面接は発展質問が多く対応力が求められる。全体的に素早い理解と行動力が問われる。

18

精華小学校

ペーパーはよく練られた問題で、地頭を見る。体操は脚力・腕力、リズム感、敏捷性の三本柱。個別はCDを聞いて登場人物の気持ちを問われる。絵画では野菜の運動会の話を聞いて、言われた通りに擬人化して描く。中学受験に向けて伸びる子を取りたい学校の意向が見てとれる。

19

聖学院小学校

ペーパーは話の記憶だけでも問題数が6枚、数量・言語・常識・位置移動が出題されている。共同製作では個人の絵画を使用しグループで1つの大きな町を作り、遊びを通して子ども同士の関わり合いを見られた。2人1組での質疑応答では、話作りを通して、個人の様子を見られている。

20

成蹊小学校

ペーパーは男女で内容が異なり、長い話の記憶が出題される。他は同じ問題を2枚続けて解くので、練習で理解し粘り強く解く力が必要。行動観察は大人数での楽しいゲームの中での、表現力や理解力が重要。体操はボールの扱い方や走り方等を見られる。面接は学校への理解が問われる。

21

成城学園初等学校

個別は具体物を使い、数・積木・比較・推理・常識・記憶・言語表現等出題数が多い。社会性・生活力・表現力が求められ、生活体験で身に付けた力と前向きに取り組む姿勢が大切。体操は毎年裸足で行う。保護者の面接の重要度が高い。

22

聖心女子学院初等科

ペーパーのウエイトが高い。話の記憶、数、言語、常識、図形、推理思考など全ての分野から出題され全12枚。例年の共同絵画製作に代わる個別テストで、2(3)人で相談する「お話作り」を通して友だちとの関わりを見られた。面接では親子での相談があり、日頃の親子関係も重要。

23

聖ドミニコ学園小学校

A日程30名、B日程30名、C日程若干名募集。受験料は1回の納入で複数回受験可。複数回受験者も面接は一度。面接の時に子供だけの個別テストあり。考査はペーパー・運動・行動観察。体操服の着脱、水筒持参による水分補給など、小学校体験を通して生活力を見られた。

24

星美学園小学校

ペーパーは時間が短いため即時性と集中力が必要。ペーパーでも行動観察と同じように社会性を見る問題が出題された。集団ゲームや楽器演奏など多様な課題が出題され、社会性や指示の理解度が評価された。体操服の着脱があり生活習慣も見られており、偏りのない準備が必要である。

25

西武学園文理小学校

今年度は入試日時の選択ができなくなり学校指定日になった。試験中の行動全てを評価されている。ペーパーは聞き取る力・思考力・語彙力を要する問題が多い。絵画で初めてハサミを使った巧緻性が見られた。聞き取り能力・描写力が問われた。口頭試問が絵画でも集団でも行われた。

26

洗足学園小学校

ペーパー校ながら、巧緻性・指示工作が出題された。体操は指示項目が多いのが特徴。聞き取る力と素早く行動に移す力、また線をはみださずに丁寧に動くことができるかが試される。ふざけないことが重要。項目と項目の間に待ち時間を多く設定している。待つ態度を常に見られる。

27

玉川学園小学部

考査は6人1組。個別はひらがなを読みその内容を問われる等、話の読解力が必要。また、ハンカチやクレヨン等を鞄の中に片づけたり、箸使いを行った。 面接では子どもへの質問が多く、保護者は学園に対する熱意と誠意を伝える事が大切。体操は先生が足を持ち手押し車、目をつぶり片足バランスを10秒行った。

28

田園調布雙葉小学校

面接は2部屋で(2回)受けることが特徴。ペーパーは、聞き取ってミスなく解ける力が必要。枚数は多めだが1問につき1枚となっている。個別は言語能力・生活習慣が出題された。製作は一人ずつ材料が与えられ、指示通り作れているか、作ったもので楽しく遊べているかを見られた。

29

桐蔭学園小学校
(アドベンチャー入試)

行動観察重視の次世代型入試。リーダーと呼ばれる先生とカジュアルな服装でいくつかの部屋を探検する。先生からは、普段子どもが呼ばれている愛称で呼ばれる。各部屋では自由遊びや体操・製作のテストもある。協調性・発想力・会話力が見られた。

30

桐蔭学園小学校
(一般入試)

ペーパーは話の理解・模写・積み木の数。難易度は高くはないが、根気と集中力、話の理解力が決め手となる。行動観察は自由遊びで協調性を重視。子どもの面接では、お話作りの課題も実施され、発想力と表現力が重視された。

31

東京女学館小学校
(AO入試)

学校行事に参加し教育方針・内容について十分に理解を深め各家庭らしい推薦書を書きまとめることが重要。口頭試問では提出した推薦書からの質問も多く、その対策も早期から必要。今年度は口頭試問時と行動観察時に運筆等のペーパー有り。第一志望者は一般入試との併願が望ましい。

32

東京女学館小学校
(一般入試)

ペーパー・指示行動・絵画・体操・行動観察・母子行動観察と分野が多岐に渡る。ペーパー・指示行動は数・図形・位置を中心に聞き取る力を重視。行動観察は、生活能力を問う課題、母子行動観察は身体表現の課題が頻出。体操の対策も必要。

33

東京都市大学付属小学校

ペーパー・模倣体操・行動観察が行われ、並行して保護者面接を実施。ペーパーは長い話の記憶・言語・常識・推理・図形・模写が出題された。行動観察では約束をしっかり聞き取り、守る事と協調性が求められ、一人一人の様子を細かく見ている。各項目平均して点を得る事が必要。

34

東京農業大学稲花小学校

ペーパーは発問に含まれる複数の指示を正確に聞き取る力とスピードが求められる。行動観察はしっかりと話を聞き、指示通りに行動する力が必要。しりとりゲームでルールの理解と発言力が求められた。面接では親子で絵本を楽しむ(3分間)課題が出題され、家庭の雰囲気が見られた。

35

桐光学園小学校

ペーパーは模写、図形、話の聞き取りと記憶の分野別に3冊に分かれていて、絵の記憶は難易度が高い。絵画製作は指示が多く、聞き取る力・クーピーの塗り方・のりの使い方もポイントになる。動画の指示による模倣の課題が出題され、即時反応力や集中力が求められた。

36

桐朋学園小学校

思考・巧緻性の問題では、ペーパーで培われる図形などの基礎的な学力と思考力の両方が必要。絵画製作では、課題にあうものを考え、材料や道具を選び駆使し、表現する。行動観察では、ゲームのルールや説明を見聞きし、理解し、楽しい雰囲気の中でも自分を律することが大切。

37

桐朋小学校

キャンプをテーマに、絵画製作、個別、行動観察が行われた。個別は子どもの思考力、経験値が問われた。行動観察は3~4人で行われ、テント張りやごっこ遊びの中で協調性や自分の考えを伝える力、興味をもって取り組む姿勢が見られた。与えられたテーマを存分に楽しむ子どもらしさが大事。

38

東洋英和女学院小学部

ペーパーの難易度が上がった。スキップや片足バランス等、運動会と称して様々な運動能力が見られた。○△□の形を切ってから、4~5名での共同作業がありコミュニケーション能力や創造性も求められた。ウェットティッシュで手を拭いた後ゴミ箱に捨てる等、お行儀も見られた。

39

日本女子大学附属豊明小学校

ペーパーと行動観察の比重が高い。ペーパーは聞き取る力の比重が高く、その他は基本的な問題ながらスピードと確実性が重視される。集団行動観察では、聞き取る力、集団で個人がどのように動くか、を見られている。面接は家庭の雰囲気が重視される。

40

雙葉小学校

ペーパーは全領域の準備が必要。その中でも発問の意図をしっかり捉え、諦めずに思考し続ける力を養うことが肝要。行動観察は主体性を持ち、与えられた状況を心から楽しむ心が大切。面接では、親子の会話から家族の普段の様子を見られるので、日常の過ごし方が問われる。

41

星野学園小学校

今年度も単願入試を実施。一般より単願入試希望者が増加した。ペーパーは話の記憶・躾・常識を含め問題数が多いのが特色。体操は複合運動と指示運動の両方から出題。日頃から機敏性・持久力を養い、様々な器具に慣れておく事が大切。

42

目黒星美学園小学校

A日程、B日程で希望日に受験ができる。両日の問題は項目は統一類似問題。個別テストではタブレットを使用して答えを示した。ペーパーの後の絵画では、描いている時個別に絵の内容についての質問をされる。A日程で不合格でもB日程で合格する可能性がある。

43

森村学園初等部

ペーパーは話の記憶・数・図形・言語・常識など20枚以上。国語・算数・理科社会分野からバランスよく多岐にわたって出題されるため、幅広い範囲の準備が必要。絵画製作は巧緻性と指示の聞き取りがポイントとなる。行動観察では協調性、質疑応答では即答力が求められた。

44

横浜雙葉小学校

ペーパーの話の記憶は絵本から出題。今年度も傾向は変わらず、言葉の中に「ん」の音があるものを探す問題や数の聞き取りなど。シールを使い数の合成も行った。沢山のぬいぐるみや絵本がある図書館での自由遊びで集中力と節度ある行動が求められた。それだけに対策が功を奏す。

45

立教小学校

集団でスクリーンに投影された絵本の内容について個別に質問され、言語力を見られる。口頭で感想を回答し、話の順番にカードを並べる。個別は、実物を使った授業形式で、途中答え合わせをしながら行う。運動は走る、模倣体操・創作体操のみ。行動観察は自己抑制力が重視される。

46

立教女学院小学校

ペーパーは問題量が多くスピードも求められる。例年理科的常識・生活常識問題があり、日頃からの体験が必要。幅広い知識が求められる。体操は女子校にしては動きが大きく、運動能力を問われる。類似問題の出題頻度が高いので、過去問対策をしっかり行うことが望ましい。

47

早稲田実業学校初等部

ペーパー・生活習慣・巧緻性・絵画製作・運動・行動観察とバランスの良い準備が必要。特に生活習慣では「衣類や学習に必要な物の整理整頓」等、家庭の方針や躾の姿が現れる。自分で考え行動する力と、それを伝える表現力が重要。2次試験面接でも物怖じしない姿勢が求められる。