Interview
保護者インタビュー
- インタビュー Vol.1
- インタビュー Vol.2
自主自立を促すことが
親子の成長につながる
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Y.S.様
お母様
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目白駅前教室
教室長 畑間 佳代子
副教室長 渡辺 純代
合格校
- 暁星小学校
- 西武学園文理小学校
- 桐朋学園小学校
- 早稲田実業学校初等部
※あいうえお順
教室で感じた
緊張感と温かさ
次男の受験は、4つ上の長男の受験を終えてから決めました。受験を通して子どもが逞しく成長できた手応えがあり、家族一丸となって目標に向かうことの素晴らしさを実感したからです。また、コロナ禍前に長男の運動会などに次男を連れて行くと、「僕もお兄ちゃんたちみたいに、かっこいい小学生になりたい!」と憧れを言葉にするようになったことも大きかったです。
長男、次男ともにジャックに通わせました。さまざまな幼児教室がありますが、ジャックは背筋がピンッと伸びるような緊張感がありながらも温かく、子どもや保護者への接し方がプロフェッショナル!という印象でした。また、家庭では甘やかしてしまったり先回りして手助けをしてしまったりすることがあったのですが、室長先生の「子どもには、たくさんの不便を経験させて自立を促しましょう」という言葉を聞いて、無意識に子どもの可能性を奪ってしまっていると気付かされたのです。経験豊富な先生方のもとで鍛えていただき、授業参観などを通して濃密な受験期間を子どもと二人三脚で取り組みたいと思いました。
苦手だった発表や絵画も
小さな成功体験を重ねて
次男は、誰にでも優しく接する性格です。面倒見の良い兄のことが大好きなので、次男も幼稚園で年下の子とサッカーをして遊ぶときに、相手が蹴りやすいパスを出して「上手になったね」と声がけするような子です。一方で、ジャックの授業ではお友達や保護者が見ている前で発表するのが恥ずかしく、涙が溢れてしまうような内気な一面もありました。早く自信をつけさせてあげないと本人がつらいだろうと思い、幼稚園の往復時間などを使い何度も繰り返し練習するようにしました。準備する大切さと小さな成功体験を積み重ね、新年長クラスがスタートするころには、「緊張するけど、みんなに聞いてもらえて楽しい!」と言うように。
また、得意ではなかった絵画も早くから取り組みました。私が描いたものをなぞることから始め、一緒に色塗りをしたり、私が描いたものを真似させたりしながら絵を完成させていきました。必ず絵のテーマやどのような工夫をしたのかを聞いて、考えを深めるきっかけを与えるようにしました。描いた絵を毎週ジャックの授業に持っていくと、教室に飾っていただけることも多くあり嬉しかったようです。また、息子は海の生き物図鑑についていたDVDを見て、泳ぎが速くかっこいいバショウカジキが大好きになり、目をキラキラさせながら夢中で何枚も絵に描きました。バショウカジキのことなら何を聞かれても答えられるほど詳しくなり、「好き」の力に驚いたものです。結果的に、早くに絵画への自信を持てたことで、年長の追い込み時期にペーパーの総仕上げや復習の時間を確保することができました。
コロナ禍でも感じた
教室とのつながり
長男の受験を経験しているからこそ感じる焦りもありました。それは、コロナ禍で幼稚園行事や自然体験の機会が少なく、季節を実感するのが難しい様子などが見られたことです。そこで、近場で密を避けて登山を始めることに。根性や体力が育まれましたし、家族みんなで自然に触れる時間は良いリフレッシュにもなりました。また、長期休暇や週末には移動手段などに気をつけながら、収穫体験、川遊び、昆虫との触れ合い、キャンプも楽しみました。
同じころ、体力向上や精神力を養うために家族でマラソンを日課にしました。2kmを11分で走るという明確な目標を掲げ、初めは弱音を吐く息子を励ましながら走っていたのですが、次第に私が追いつけないほどに!子どもの逞しさを実感しました。最後まで諦めない粘り強さは、生きていく基礎になりますし、最終的には学習面にも生かされたように思います。
緊急事態宣言中は教室に通うことができなくなり、学習に遅れが出てしまうのではと不安になりました。ところが、すぐに教材を送ってくださったりオンライン授業を準備してくださったりと、先生方も大変な中で私たちのことを考えていただけて感動しました。息子と書いた手紙を家庭で完成させた作品などとお送りしたところ、すぐにお返事をくださったことも嬉しかったです。この期間は、緊張感のある授業がとても恋しく、教室で先生方にお会いしたい気持ちでいっぱいでした。
できないことを知り
切り替え、克服する
息子の自信がつき始めたころ、授業中にできない問題に当たったときに悔し涙を流すようになりました。気持ちの落ち込みが表情に出やすく、次の問題に進んでも引きずってしまうことも。先生にご相談したところ、「本人が一番悔しくて気にしているから、プレッシャーをかけないように見守りますね」と授業中に配慮してくださり、「大丈夫!次はできるよ!」などと優しい言葉をかけ続けてくださいました。私も、いろいろ言いたいことをグッと我慢して息子に寄り添い、「本番前に間違えてラッキー!」「悔しい気持ちは宝物!」と、明るく切り替えを促しました。
授業だけでなく、受験者の多い模擬試験も大きな成長機会になりました。男女別・学齢別などで子どものレベルが分かりやすく、良質な問題と丁寧な講評がとても参考になりました。いつもと違う教室に出向き、初めての先生や子どもたちと受ける試験は、まさに本番さながらの緊張感。そんな中で全力を出し切ることや、結果を受け止めて今の実力と向き合い弱点を克服する過程をくり返しながら、親子で受験への意識を高められたように思います。
志望校への気持ちが
頑張りの源に
受験するすべての入試に、息子がモチベーションを持って臨めるよう心がけました。学校説明会の動画やパンフレットを一緒に見たり、学校の雰囲気を外から見に行ったりもしました。息子自身が各学校の魅力を知って「この学校に通いたい!」と心から思うことができたら、受験当日の子どものコンディションの良さや頑張りの源になると考えたからです。通いたい気持ちが強ければ強いほど、ご縁がなかったときは落ち込みも大きくなりますが、それを覚悟の上で臨みました。
受験当日、緊張をほぐしたいときに歌っていた歌を一緒に口ずさむと、息子も自然と笑顔になって自然体で臨めたようです。第一志望校の合格は、私が最初にWEBで確認し、兄弟2人を呼んで「見てみたら?」と声をかけました。先に合格に気付いて「やったー!」と家の中を走り回る長男に、次男は抱きついて「泣ける」と一言。泣き笑いのような、ホッとした表情が忘れられません。
自主自立を
徹底した2年間
受験を通して大切にしたのが、「自主自立の心得を育てる」です。出かける準備や食事の手伝いなど、できることは自分でやるよう息子に求めました。ついには魚好きが高じて、アジの3枚おろしまでできるように。実は日常において5、6歳の子どもにできないことは、すごく少ないのかもしれません。生活力の経験値が高いことは、結果的に身のこなしの軽快さや、手先の器用さにもつながります。私も、成長機会をじっとそばで見守る忍耐力がついたように思います。もともと、小学校受験は膨大なペーパーをこなすというイメージがありましたが、実際は机上の学習だけでは得られない豊かな感性や自立した生活習慣、体力や精神力を育むことが求められると感じました。
私自身、あふれる情報に振り回され、疲弊した時期もありました。正しい情報を取捨選択するブレない心を持ち健全な状態を保つことが、受験期を乗り切るために必要だったように思います。受験準備をいかに楽しく効率的に向き合っていくかは、親の腕の見せ所かもしれません。ご家庭でアイデアを出し合い、ジャックの経験豊富な先生方の力をお借りしながら試行錯誤すれば、きっとご家庭にあったスタイルが見つかるのではと思います。
ジャックに通った約2年間で学んだことは、小学校入学後もその先においても生かされる財産だと思います。息子には、自分の軸をしっかり持ちながらも、多様性が進む時代の中で互いの個性を認め合える広い視野を持って歩んでほしいと願っています。また、受験期間中は大好きなサッカーを我慢させていたので、「文武両道」で打ち込める環境を整えてあげたいと思います。
限られた時間だからこそ
楽しく娘と向き合う
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Y.K.様
お母様
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白金台教室
教室長 上野由希子
合格校
- 聖心女子学院初等科
- 東京女学館小学校
※あいうえお順
娘の可能性を
広げてあげたい
娘が1歳になる前から幼児教室に通わせました。さまざまな経験を通して、子どもの好奇心を育むためです。その後、友人からお子さんの小学校受験体験を聞き、子どもの可能性を拡げる挑戦なのだと気づきました。調べてみると女の子は小学校の選択肢が多く、短期集中で小学校受験に取り組めば、高校までの12年間を伸び伸びと過ごすことができます。これからの時代は学力だけでなく人格を育てることも大切だと考え、理想とする姿を目指せる環境で教育を受けさせたいと思うようになりました。また、働く私にとっても同じ価値観のご家庭が集まる私立の学校であれば、精神的な負担が小さいのではと考えました。
ジャックのことも、友人から聞いて知りました。年少の秋頃、夫と授業参観に参加したのですが、「1時間でこんなにいろいろなことを学べるんだね」と二人で驚いたのを覚えています。また、記憶力以上に、聞く力を重視して授業が組み立てられている点も共感できました。白金台教室は土日も授業があるので、仕事と両立しながら通わせられると思い、当日に入塾を決めました。
娘を深く理解し
指導いただける安心感
通い始めたばかりのころは、親が横に座っていないと娘は椅子に座ることを嫌がりました。それでも授業は楽しかったようで、一度も行きたくないという素振りを見せたことはなかったです。先生方に温かく見守っていただき、自分の居場所のように感じていたのだと思います。
先生方は、メリハリを持って娘に接してくださいました。夫が付き添った体操の授業で、娘が間違えるのを嫌がり立ち尽くしてしまったとき、先生は「間違ってもいいから、楽しくやるように!」とあえて厳しく叱ってくださいました。娘は泣き出してその後も参加できなかったのですが、このままでは良くないと感じた夫は、先生に挨拶をして帰るよう娘に促しました。すると先生は、「悔しかったときは頑張る。泣いて終わりにしない。目を合わせる」と優しく諭してくださいました。この言葉が娘の心に響いたようで、翌週の授業からは行動が変わり先生の目を見て話を聞けるように。先生方が娘の性格を理解し、真剣に向き合ってくださっていることに感謝の気持ちが溢れました。
先生方のアドバイス一つひとつが、私たちの支えになりました。例えば、面接対策で沈黙してしまうことが度々ありました。娘は、恥ずかしくて答えられないのではなく、正しい答えを探していて答えられなくなるタイプ。そこでアドバイスをいただいて、自宅で三脚にスマートフォンを固定して撮影しながら、親子3人で面接練習をしました。両親が答えに詰まっている中、張り切って取り組むようになり不安が消えていきました。また、初めての問題に戸惑う傾向があって、悩んでいたとき。先生にご相談すると、「いろいろな問題に取り組み、やったことのある問題だという安心感を持たせてみましょう」とアドバイスをいただき、家庭学習のやり方を変えてみました。保育園の往復時間を使って繰り返し練習したり、目で見たことを記憶する力が強かった娘に合わせて問題を書いた紙を張り出したり。幅広い問題に触れる機会を増やしたことで、どんどん答えられるようになっていきました。
娘に芽生えた
できるようになる喜び
娘には、最後まで諦めないでやり抜くことの大切さを伝え続けました。その結果が自信に繋がり、自己肯定感や周りの人への感謝につながるからです。これは、夫も私も自分の親から教えられた大切な考え方です。そんな私たちの想いが娘に伝わっていると感じた出来事がありました。授業で縄跳びが跳べなかった娘は、夕飯前に自ら練習するようになりました。携帯電話で動画を撮って、「今日は○回跳べたね」「上手く跳べるようになってきたね」と確認し合い、1ヶ月後には私もびっくりするほど上手に跳べるようになりました。先生が気持ちを盛り上げてくださったのが大きいのだと思いますが、毎日少しずつでも諦めずに続けていたら、いつかできるようになるという喜びを娘が知ってくれたことが嬉しかったです。
家庭学習では、頑張った成果を目で見て分かるようにしました。その結果、リビングの壁はホワイトボードや紙だらけに…!日付ごとにやったペーパーの数だけ丸をつけて張り出し、ペーパー10枚でシール1枚、10枚たまったら公園や海、キャンプなどに行けるようにし、モチベーションアップをはかりました。また、朝のラジオ体操もカードを作ってシールを貼る、ボールつきやお手玉なども「今日は○回やろう!昨日より1回多く頑張ろう!」など小さな目標を決めて、達成できたら褒めることを心がけていました。その積み重ねで自信が生まれ、やり抜く力が育ち始めたように思います。前向きに取り組む娘の姿を見ていると、できなかったことができるようになるのは、親の想像以上に楽しいことなのだと気づかされました。
焦ったときこそ
優先順位をつけて
私たち夫婦は仕事の優先度が高く、娘を18時半ごろまで保育園に預けていたこともあり、とにかく「時間との勝負」だと感じる日々でした。朝のペーパーや授業の付き添いは夫と分担しているものの、あれもこれもやらなければという焦りから、娘にプレッシャーを与えてしまったこともあったと思います。先生に面談でご相談をすると、志望校に合わせて優先順位をつけてくださり、ペーパーに注力することを決めてからは気持ちの余裕を取り戻すことができました。新年長になるとペーパーの難易度が上がり嫌がる時期があったのですが、ページ番号と分野を書いたクジを用意して、おみくじ形式で楽しく取り組めるようにしました。ハズレクジとして、「鏡の前で大笑い」なども混ぜることで、笑いも生まれました。
小学校受験は、試験の範囲や特色はもちろん、学校が望む家族像も異なります。早い段階で志望校の絞り込みができていたからこそ、限られた時間の中でも準備しやすかったように思います。また、小さな工夫なのですが、夫と私で携帯アプリを活用して、授業参観で感じたことや模試の結果への不安などをタイムリーに共有し合ったことも、時間の有効活用やストレス軽減に役立ちました。
受験当日の涙は
成長の証
娘は9月ころから、「この学校に行きたい」とはっきり言うようになりました。自宅で受験日までの日めくりカレンダーを作ってカウントダウンしていったのですが、受験日のところに「がんばれる!だいじょうぶ!」と自ら書いていて、娘の意思を感じました。そして迎えた受験当日、考査が終わって正門を出た途端、「ペーパーができなかった」と突然泣き出してしまって…私も胸がギュッと締め付けられる思いで帰宅しました。強い思いがあったからこそ、答えを書けなかった問題があり悔しさが込み上げたようです。
その晩は夫と残念な結果だった場合をシミュレーションしながら、「悔し泣きするほど成長したのだから良かったとしよう」と話しました。その後、思いがけず合格をいただき、3人で喜びを噛み締めました。
子どもを信じて
親自身が楽しむ
振り返ると、子どもの成長に驚かされる日々でした。子どもと親は、写し鏡のようなものです。親が焦れば、子どももプレッシャーを感じる。親がワクワクしていると、子どもの目も輝き出す。大変なことも多いですが、子どもを信じて一緒に成長実感を得ながら楽しむことが、頑張り抜く秘訣なのかもしれません。
コロナ禍ということもあり家庭で過ごす時間が増えたため、それまで難しかった家族そろっての夕飯や、在宅ワーク開始前の主人と娘との触れ合いの時間も生まれました。そうして家族みんなで同じ目標に向かって進むことで絆が深まり、私自身も人生観を見直すきっかけになりました。夫も、仕事中心の生活を送っていましたが、父親としての役割を確認し、成長できたと感じたようです。
これからは小学校受験をすることで得た新しい環境で、チャレンジをする意欲を大切に育みながら、子どもの世界を広げてあげたいと思います。特に、多感な小学校高学年からは人格形成に重要な時期になりますので、いろいろな経験を重ねていきたいと思います。