Interview
保護者インタビュー
- インタビュー Vol.01
- インタビュー Vol.02
娘のこころの成長を
見つめた2年間
M.M.様
お母様
-
吉祥寺教室
教室長 曽我みどり
教室長 吉岡万寿弥
-
合格校
- 慶應義塾横浜初等部
- 白百合学園小学校
- 早稲田実業学校初等部
※あいうえお順
Story #1
あたたかさを感じ
ここで頑張ろうと決意
娘がうまれる前から、小学校受験をすることを考えていました。初等教育の6年間は、人格形成の基礎となる大切な時期ですので、安心感のある環境で自由にのびのびと可能性を広げてほしいという願いがあったからです。
娘が年少になる直前、コロナ禍で海外より帰国しました。まずは、1歳下の息子のためにさまざまな体験や学びができる場を探していたときにジャックを知り、キンダークラスに通い始めました。印象的だったのは、ジャックの先生のあたたかさです。海外で過ごしてきた息子が急な環境の変化に戸惑うことがないよう、ジャックの先生は言葉がまだ細い息子の話にじっくりと耳を傾け、常に寄り添って前向きな導きをしてくださいました。小学校受験に向かう大変な日々も、この教室であれば親子で頑張っていけると思い、娘の入塾を決めました。
Story#2
教室でも自宅でも
本番を意識して
毎週、ジャックの授業を参観するのがとても楽しみでした。家庭とは違う、教室という別空間で成長していく娘の様子を間近で感じられるからです。また、小学校に通うようになって親と離れている時間が長くなっても、娘の様子を想像しやすくなるだろうと思っていました。
娘に伝えていたのは、「挨拶から始まり挨拶で終わるまで、いつも本番だと思って取り組むように」ということです。娘は、教室の友達と授業後におしゃべりをしたり、一緒に帰ったりすることが何よりも楽しく、同じ目標に向かって一緒に頑張っているという意識が教室に通う励みになっていたようです。
授業の復習と宿題は、帰ったその日のうちに終わらせ、できなかった問題は次回までに必ず習得するように努力しました。参観をしていたからこそ、得意や苦手を理解した上でフォローをしたり、私が教えていた方法以外の解き方などのコツを学び、娘にやりやすい方法を選択させたりすることができたように思います。年長になってからは、自宅でも試験と同じ緊張感で取り組めるよう机の配置を工夫し、目安とする設定時間よりも30秒〜1分早くできるように繰り返し練習するなどもしました。
Story#3
目標を自分で決めて
取り組む姿勢
休日は、家族で動物園や水族館、季節の収穫、公園の身近な自然発見など、さまざまな体験学習に行きました。絵を描くことが大好きな娘は、そのたびに経験したことを絵に描き残していました。娘自身が「2日に1枚は描く」と目標を決めて、そのペースを守りながら描き上げた絵は300枚以上。私自身がカラフルで自由な絵のファンになり、リビングの壁は娘の作品でいっぱいになりました。受験においては勝負絵があると良いと聞くこともありましたが、私は受験のために絵を描いてもらうことに抵抗があり、好きなように描かせていました。結果的に、縛りのようなものがなく柔軟な発想で試験に臨めたようです。また、描いた絵を見ると娘の心理状態が分かるようになり、精神面でのフォローにもつなげられたように思います。
絵だけでなく、授業を受けるにあたってもその日の目標を自分で決めて取り組むようになり、それがやる気にも繋がっていきました。そして、ジャックの先生の「全部できなくてもいい。花丸を一つでも多くもらえるように時間いっぱい頑張ること、昨日の自分より今日の自分ができたと思えるように毎日続けることが大切」という言葉が、どんなときも魔法の言葉として娘の支えになっていたようです。こうして小さな成功体験を積んでいくことで、やればできるという自信がついていきました。教室の友達の存在も大きく、共に学び、励まし合い、協力するという、かけがえのない経験ができて心からよかったと思っています。
Story#4
失敗に対して
決して叱らない
わが家では日々の挨拶をしっかり行い、感謝の気持ちを言葉で伝えることを大切にしていました。また、毎日できる家庭内の役割を与えて「お手伝い」させることで、決まりやルールを身につけさせるとともに、身の回りのことを自分でできるように見守りました。それが相手の目線で考えられる力や、自分が使うものを丁寧に扱う・きれいに保つことにより物事に対して真剣に取り組む姿勢にもつながるからです。すべての学びと自立心を育むヒントが「お手伝い」の中にぎっしり詰まっているという思いで取り組んできたことが、小学校受験で大切な生活習慣や巧緻性にも活きたようです。
また、娘に伝わるようにストレートな言葉で指摘をしながらも、「失敗に対して決して叱らない」ことを心がけていました。子ども自身の判断や行動による失敗や間違いは、気づきや学びによる成長につながる必要不可欠なものだからです。日頃から「失敗は良いこと」「失敗するたびに今よりもっとステキなお姉さんに成長できるよ」と伝えました。娘にも思いが伝わり、教室で失敗したりできなかったときも、「覚えるチャンス!」「知らないことが分かって良かった!」と気持ちを切り替えられるようになりました。人一倍不器用で飲み込みが早い方ではないのですが、途中で投げ出すことなく、持ち前のポジティブさで黙々と頑張っている姿に私の方が励まされることもありました。
そんな娘も、年長の夏休みに突然スランプに。今までできていたことができない、時間内に終わらない、話の聞き漏れなども見られるようになりました。心配してくださったジャックの先生から「思い切って休んでみたらどうですか」とアドバイスをいただき、大好きな祖母の家でまったく勉強をしない1週間を過ごさせました。すると、何事もなかったかのようにペースを取り戻したのです。それからは、リフレッシュできる時間を意識して「お休みにしよう」と声をかけると、「試験が近いから少しでもペーパーをやる!」と言うなど、受験に対する意識の高まりや心の成長を感じました。
Story#5
「ワクワクするの!」
受験当日の娘の言葉
試験当日は、春頃に娘と一緒につくったお味噌で味噌汁をつくり、家族みんなで味わいました。試験に向かう途中、「緊張してきた」と言うので、「何も心配しなくて大丈夫だよ」と伝えると、「そうじゃなくて、どんな問題が出るのかなって、とても楽しみでワクワクするの!」と返ってきたのです。本当に緊張していたのは私だけだったのかと、和やかな気持ちになったのを覚えています。送り出すときに娘の両手を包むと、2年間の思いが一気に駆け巡り、「あなたなら大丈夫。楽しんできてね」と伝えるのが精一杯でした。
合格したことを知ると、娘は今まで見たことがないような笑顔で「やったー!」とガッツボーズして1日中踊って喜んでいました。日頃からはしゃいだり、模試で良い成績をとっても喜んだりすることが少なかったのですが、それまで感じていたプレッシャーから解放されてホッとした瞬間だったのかなと思います。
海外の幼稚園で多様性に触れ、初めての環境や人前でも自分を表現できるなど順応性や積極性が養われた娘。これから夢中になれるものに出会い、自ら学び考えて表現し、失敗を恐れず挑戦する姿勢を強めていってほしいです。
Story#6
花が咲く日を
楽しみに
小学校受験は、子どもと心から真剣に向き合い、家族一丸となって目標に進んだ先に見える世界があります。夫婦で教育方針や子どもの将来、それぞれの役割について話し合い、面接練習に臨んだ日々、親子共に成長できたことが大きな財産になっています。ジャックの先生をはじめ、周りの方の支えがあったからこそ辿りつくことができたのだと感謝しています。
子どもは、花を咲かせる種によく似ています。親が先回りして水をあげすぎると、考えることをせず自立心の根が腐ってしまい、「自分で頑張りなさい」と水をあげなければ、失敗が続き自己肯定感が下がって枯れてしまいます。どんな花が咲くかを楽しみに、気づきを促し続けることが親の役目だと考えています。
これから受験を迎える保護者の方には、子どもと一緒に大切な時間を笑顔で過ごしていただけたらと思います。精神的につらいときこそ、ジャックの先生や信頼できる先輩方の言葉を信じ、ブレない強い心で毎日できることを積み重ねていくことが大切なのかもしれません。
ファミリーアイデンティティで
つながる家族の思い
Y.U.様・S.U.様
お父様 お母様
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桜新町教室
教室長 橋本恵利子
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合格校
- 慶應義塾横浜初等部
- 聖心女子学院初等科
- 東京女学館小学校
- 東京農業大学稲花小学校
- 森村学園初等部
※あいうえお順
Story#1
「お姉ちゃんと
同じ学校に行きたい」
(お母様)ジャックに出合ったのは、長女の夏期講習のときでした。小学校受験をしようと決めてはいなかったのですが、「楽しいから、続けたい!」と言うので思い切って入塾することにしました。参観型なので私も一緒に通い授業を受け始めると、とにかく先生が優しく、さまざまなアドバイスをいただけるので大きな安心感がありました。そうしてご縁をいただき、長女が一足先に小学校に通い始めました。
(お父様)コロナ禍前は、下の2人(女の子の双子)を連れて長女の運動会の応援に行っていました。すると、広い芝生のグラウンドが気に入ったのか、「お姉ちゃんと同じ学校に行きたい」と言うように。まだ小さかったので意外ではありましたが嬉しく思い、2人ともジャックに通わせました。
Story#2
5つの柱を
親子で見つめて
(お父様)2人の小学校受験を決めて、はじめに取り出したのが、長女のときに書いたファミリーアイデンティティ(※)です。当時、「自分で考えて行動する」「相手の気持ちを考える」「物を大切にする」「失敗を恐れずに挑戦する」「健康な体をつくる」の5本柱を考えたのですが、5年ぶりにファミリーアイデンティティが記載された模造紙を眺めたときに、私たち家族にとって変わらず大切なことだと感じました。
(お母様)ファミリーアイデンティティは食卓の横にある壁に貼って、いつでも見られるようにしました。子どもたちも読めるようにひらがなで書いてあるので、今振り返ると2人に誤字があると指摘されたことも。それだけしっかり見てくれていたのかなと思います。
(お父様)そうですね。子どもにも私たちのメッセージが伝わっていたようです。それこそ3、4歳のころは2人でケンカをすると手が出てしまう様子もあったのですが、5歳になると「自分で考えて行動する」のとおり、それぞれの主張の応酬が止まらなくなりましたね(笑)。
私はファミリーアイデンティティの縮小版を用意してオフィスの壁にも貼り、願書の準備など思い悩んだときによく見ていました。ジャックの先生には、本当にいろいろな知恵を授けていただいて感謝しています。
(※)ジャック幼児教育研究所では、家庭の教育方針を整理するために、企業が定めるコーポレートアイデンティティの家庭版「ファミリーアイデンティティ」の作成法を指導しています。
Story#3
忘れられない
一つひとつの言葉
(お父様)ジャックの先生は、子どもたちの良いところを見つけて伸ばしてくださるのですよね。親には気づけないことがたくさんあったと思います。そして、妻と私が不安になってご相談をすると、「ちゃんとできる子だから、信じていれば大丈夫」「子どもたちが持っているキラキラしたものは、ご家庭で育まれたものですよ」と褒めていただけて、嬉しいですし支えていただいている実感がありました。
(お母様)年長に上がった春先の面談で、「2人の優しいところや良いところを、つぶさないように」という先生の言葉をノートに書き留めて、目にするたびにその気持ちを思い出していました。心の拠り所になるような言葉をかけてくださるのが、とてもありがたかったです。
「真面目で負けず嫌い、コツコツと努力できる」「楽観的・直感的で、繰り返し取り組むことが少し苦手」など2人の違いがはっきりしていて、声がけや教え方に難しさを感じることもありました。そんなときも、性格を捉えてくださっているジャックの先生からアドバイスをいただき、私も力まずに見守ることができたように思います。
Story#4
家族5人で
力を合わせて
(お母様)長い受験準備期間では、2人のモチベーションが下がることも度々ありました。特に製作や絵画で、つい私がダメ出しをしすぎてしまったのが良くなかったかもしれませんね。それで「もうイヤだよ」となったときに頑張る原動力になったのは、お菓子などのご褒美ではなく、「お姉ちゃんと同じ学校に行きたい」という2人の気持ちでした。「行きたいのはママじゃないよ。そんなに行きたいと思うなら、自分で頑張ろうね」と伝えると、立て直せることが多かったです。
一方で、ジャックの授業はいつも楽しく受けることができていたので心配はありませんでした。参観をしながら、たまに私を振り返る2人に「大丈夫だよ」とアイコンタクトで気持ちを送るようにしていました。姿勢が良くない、課題ができない、など気になることがあると1人ずつメモをしていたのですが、全部を伝えるのではなく本当に大事なことだけを伝えるように。あとは、なかなか難しいのですが、なるべく良いところを見つけて褒めるように心がけていました。
(お父様)長女のときは私も土曜クラスを参観して自信を持って指導をしていたのですが、2人のときは仕事の関係もあって難しく、基本的に妻に任せていました。私の役割は、家庭内の雰囲気を良くする“ムードメーカー”でしたね。妻と私で、1人がヒートアップしたら1人がクールダウンさせるように、ということも気をつけていました。
(お母様)役割分担は大切かもしれないですね。わが家では、長女の力も借りました。まる付けを頼んだり、話の記憶を読んでもらったり。製作をするときも、2人のアイディアの引き出しが増えるように、一緒に作ってもらうなど助けてくれました。ときには「これはどう思う?」と意見を聞くことも。こうして誰か1人が頑張るのではなく、家族5人で力を合わせて取り組めたことが嬉しいですね。
Story#5
最後に感じた
娘たちの本気
(お母様)受験当日は、驚くことばかりでした。一次試験が終わって出てきた瞬間、2人ともすごく暗い顔で「できなかった」と一言。私が沈んではいけないと思いながら「きっと大丈夫だよ」と励ますものの不安で、教室に寄って状況をご説明し先生にお任せしました。すると、2人とも見違えるように明るい顔で帰ってきました。そして、自分たちでラダーを取り出してテープで留めて跳んだり、幼児番組を見ながら製作に取り組んだりし始めたのです。夏期講習の頃は、宿題がたくさん出るので「やらされている感」が伝わってきたのですが、見違えるような姿に2人の本気を感じました。その後、二次試験は自信を持って臨み、2人とも長女と同じ学校に合格をいただくことができました。
(お父様)妻とは、最後にまとめて結果を伝えようと決めていました。これもジャックの先生に「子どもに伝えるタイミングはあらかじめ考えておくように」とアドバイスをいただいたからです。受験が始まると、良い結果を途中で伝えたほうが自信になるかな、それとも気持ちが緩んでしまうかな、など迷いが出てきやすいのですよね。でも、決めておいたことで親がぶれずに舵取りをすることができました。
子どもたちが大好きな焼肉を食べに行ったときに「おめでとう!」と伝えると、長女が泣き出して、2人は「やったー!」と笑顔に。2人が別々の学校に行く可能性もシミュレーションしていたのですが、3人で同じ学校に通ってくれるのはやっぱり楽しみです。2人が「行きたい」と思っていた学校で楽しく学び、ゆっくりと時間をかけて自分の道を探していってほしいです。
Story#6
気づいた
土台の大切さ
(お父様)いわゆる受験勉強がすべてではないのだろうと思います。私自身、価値観や道徳観を両親や祖母から引き継ぎ、今の自分があると感じています。夫婦で話し合って決めた教育方針のもとで躾や教育をしていくことが大切であり、それが土台となっていくのだと改めて気づくことができました。
(お母様)家庭の教育方針という柱があったことで、自信を持って判断し、子どもと向き合うことができたように思います。本当は過程を楽しめると良いのだと思いますが、難しい場面も多くありました。つらいと感じるとき、幼稚園や教室で受験に向けて一緒に頑張っている同志の存在も心強かったです。良い意味で周りの人を巻き込んでいくことが、頑張れる秘訣なのかもしれないですね。