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青山学院初等部
適性検査Aは2021年度より個別テストからペーパーのみの考査になった。難易度は高くないが、問題数は多い。他校に類を見ない青山独特の課題は出題されなかった。適性検査Bは例年通りの流れと時間(3時間)で行われた。願書(面接資料を含む)と保護者面接は重要。
青山学院横浜英和小学校
様々な問題を通して、基礎力とどれだけミスなくこなすことができるかを見られている。面接では、質問の答えから派生していき、約20問近く子どもへ質疑がある。行動観察では、少人数で桃太郎の劇の配役や台詞をみんなで決めて発表するなど、協調性や発言力を見られた。
青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校
入学試験は1回のみで単願・併願を選択可能。考査日が園行事と重なる際は、行事証明書を提出すると考慮される。面接日に保護者がアンケート資料を記入している時間に、子どもはクレヨンで絵を描く。資料記入は面接日と考査日の2回。運動テストの難易度が高くなっている。
開智小学校
第一志望は自己発信を選択でき、残りの考査項目は併願受験者と同じ。開智所沢小と同日同内容の考査を実施。どちらか1校から出願し、希望すれば両校の合否判定を受けられる。願書は共通。第一志望と併願の組み合わせも可能だが、出願時に合格後の進学先を事前登録する必要がある。
学習院初等科
行動観察や体操は一見簡単そうだが、奥が深く幅広い能力が求められている。個別では、言語力・観察力・注意力が高いレベルで求められており、付け焼き刃では対処できない。その他に生活習慣を見る項目が多く出題され、家庭における躾や過ごし方が問われている。
カリタス小学校
親子面接では、子どもだけ前に呼ばれ、話の創作と分かち書きで書かれた文章を読むことが毎年出題される。ペーパーは、話の記憶・数・常識・図形構成が頻出。製作は、説明をよく聞き、持参した道具を使い指示通りに作る。聞き取る力を重視している。
暁星小学校
1次はペーパーと体操。ペーパーは、記憶・図形・言語・常識を中心に全8枚。体操は、ボールを中心に「走・跳・投」全てをバランス良く見られる。2次は12人グループ。製作・生活習慣・発表・行動観察を連動させた考査。個人の能力と子ども同士の関わりをバランス良く見られた。
国立学園小学校
考査は授業形式。ペーパー・運動・行動観察・言語と多領域に渡る。運動では、急傾斜の平均台歩行に、今年度からぶら下がりが加わった。言語では、物語を聞いて思ったことを発言する、2つの実物を与えられ違いを発見して説明する、等の課題を行った。
慶應義塾幼稚舎
受験者を楽しませ素を引き出そうとする工夫が各所で見られ、その中で身体能力・想像力・対話力を見られた。楽曲に合わせた模倣体操や、絵画製作のipadでの撮影、ぬいぐるみを使った出題など、事前に描くものを決めていては対応できない課題で地力を問われた。
慶應義塾横浜初等部
1次考査ペーパー4枚では、地頭の良さと理解力、聞き取り力が問われた。2次では、体操・絵画製作と行動観察が2問出題された。一つは体操の中で集団ゲームを。一つは絵画製作で男女月齢別に8種類の異なるテーマが課され、その作品を用いてテーマに即した遊びが行われた。
光塩女子学院初等科
ペーパー校の印象が強いが、心身共にバランス良く発達していることが求められる。ペーパーは6枚あり、広範囲から出題される。巧緻性では、細かい作業が求められるので集中力が必要。行動観察では、指示を正確に理解した上で、友達との関わり方が大切。保護者面接も重要。
晃華学園小学校
ペーパーは、記憶・数量・図形・言語と広範囲から出題される。製作は、完成形を想像しにくい課題が出題されるので、製作過程を正確に聞き取ることが必要。行動観察は、グループで協力して一つのことを成し遂げる力を問われた。様々な方向から子どもの力を見られた。
さとえ学園小学校
ペーパーは国語と算数の2部構成で、話の記憶の問題数が多いのが特徴。体操のサーキットは、「やめ」の時間まで何回も繰り返した。行動観察は、相談しながら大きいパズルを完成させた。考査時間内の全てにおいて取り組み方を見ているので、楽しい状況の中での自制心も要求される。
サレジアン国際学園目黒星美小学校
A日程は面接の希望日を選べ、B日程は出願順。A日程で不合格でもB日程で合格する可能性がある。手提げカバンに水筒、ハンカチ、ハサミの持ち物があり、個別テストでハサミと糊付けによる巧緻性を見られた。自由遊びや製作時の先生とのやり取りや、友達との関わりを見られた。
湘南白百合学園小学校
幅広い出題領域の中で、短時間で即座に正確に判断する力を求められる。指示行動では、楽しみながらも節度を保ち、しっかりと指示を理解する事が必要。面接では親子の取り組みとして、なぞなぞを通して家族の関わりや雰囲気を見られた。
昭和女子大学附属昭和小学校 国際コース
事前の親子面接では、子どもにのみ英語で質問がある。学校の教育方針への理解、家族の関わりや雰囲気を見られる。学校の教育方針から学校行事に至るまで、面接では深く問われることも多いので、周到な準備が必要。回答時間も制限がある。考査はペーパー・指示行動・行動観察。
昭和女子大学附属昭和小学校 探究コース
3日間すべて出願できる。ペーパー・指示行動・行動観察など基本的な内容だが、指示を正確に聞き取る力が求められる。親子面接では回答時間の設定があり、学校の新しい取り組みや特色などについて詳しく答えられるよう、考えをまとめておく必要がある。
白百合学園小学校
ペーパーは、枚数が多く制限時間が短いので集中力が必要。個別は、常識・生活習慣・思考力・質疑応答など項目数が多く、6人組で集団ゲームやグループでの話し合いもある。面接は、発展質問が多く対応力が求められる。全体的に素早い理解と行動力が問われる。
精華小学校
ペーパーはよく練られた問題で、地頭を見る。体操は「脚力・腕力、リズム感、敏捷性」の三本柱。個別では、登場人物の気持ちを問われる。絵画では、誰が見ても何を描いたかわかる画力が求められる。「中学受験に向けて伸びる子を取りたい」学校の意向が見てとれる。
聖学院小学校
面接では、家庭の雰囲気や、子の成長のために学校と家庭が共に力を合わせられるかを見られる。
考査では、年齢なりの基本的生活習慣や巧緻性が最低限身についているかが問われる。互いに助け合い、将来的に他学年との関わりを築くことができることを求められている。
成蹊小学校
ペーパーは男女で内容が異なる。話の記憶が長い。他は同じ問題を2枚続けて解くので、練習で理解し粘り強く解く力が必要。巧緻性は丁寧に素早く取り組めること、行動観察は表現力や理解力が重要。体操は、ボールの扱い方や走り方等を見られる。面接では、家庭の姿勢を問われる。
成城学園初等学校
個別は具体物を使い、数・常識・生活能力を、行動観察では自由遊びと共同製作を行い、社会性・コミュニケーション力を見ている。ペーパーは常識問題を中心に実施され、親子の豊かな関わりの中で育まれる力を重視している。体操は毎年裸足で行う。保護者面接の重要度が高い。
聖心女子学院初等科
ペーパーのウエイトが高く計12枚。話の記憶・数・言語・常識・図形・推理思考・運筆作業など全ての分野からバランスよく出題される。行動観察では、グループでのゲームを通して協調性が問われた。面接では、例年親子での相談や課題を通して、日頃の親子関係を見られている。
聖ドミニコ学園小学校
1回の受験料納入で複数回受験可。複数回受験者も面接は一度。面接の時に子どもだけの個別テストあり。考査は、ペーパー・運動・行動観察・自由遊び。小学校一年生の生活を想定した考査内容で、体操服の着脱、水筒持参による水分補給など生活力を見られた。
西武学園文理小学校
面接の日程は希望日を選べる。入試日は学校指定、月齢順の考査番号が付与された(考査日に園行事がある場合は考慮あり)。ペーパーは、聞き取る力・思考力・語彙力を要する問題が多い。絵画ではハサミを使った問題で巧緻性を見られた。行動観察は試験中の行動全てを評価している。
洗足学園小学校
一次試験は、ペーパー・巧緻性・体操・行動観察が出題。待ち時間が長い。一次を通過すると二次に進む。行動観察では一次二次共に、集団製作活動からゲーム性のある活動を行う。一次試験は持参するクーピーとスティック糊を使い、二次試験は学校が用意している道具や材料を使う。
玉川学園小学部
考査は4~6人1組。平仮名を読みその内容を答える問題(個別)や、平仮名や数字に印をつける(話の記憶)等、平仮名や数字を読めることが必須。輪投げ、ボウリング、コマが設置されているホールで自由遊びを行った。保護者は学園に対する本気度を理解してもらうことが大切。
田園調布雙葉小学校
面接は2部屋で(2回)受けることが特徴。ペーパーは、聞き取ってミスなく解ける力が必要。個別は1教室内に設置された2箇所を回る形式で、言語能力・生活習慣・巧緻性が見られた。行動観察では、4名程のグループで話し合いながら製作した後、ゲーム性のある活動が行われた。
桐蔭学園小学校 アドベンチャー
行動観察重視の次世代型入試。数人ずつのグループに分かれ、リーダーと呼ばれる先生とカジュアルな服装でいくつかの部屋を探検する。各部屋では自由遊びや体操・製作のテストもある。楽しい探検の中で、指示の聞き取り力・協調性・発想力・会話力を見られた。
桐蔭学園小学校 一般
ペーパーは、話の理解・数・図形分野の問題。難易度は高くはないが、思考力・理解力が決め手となる。行動観察は、自由遊びとゲームが行われ、協調性・社会性・自律力・即答力が重視された。ペーパーより比重が大きい。親子面接では、先生対親子で対抗ゲームが行われた。
東京女学館小学校 AO型
学校行事に参加し、教育方針・内容について十分に理解を深め、家庭の色が分かる内容の推薦書にすることが重要。口頭試問では推薦書からの質問もあり、早期からその対策が必要。子どもの口頭試問時にペーパー有り。第一志望者は一般入試との併願が望ましい。
東京女学館小学校 一般
ペーパー・指示行動・絵画・体操・行動観察・母子行動観察と多岐に渡る。ペーパーは、数・常識・話の記憶・空間知覚等を通して聞き取る力を見ている。行動観察は生活能力を問う課題が、母子行動観察はジェスチャーなど身体表現の課題が出題された。体操の対策も必要。
東京都市大学付属小学校
ペーパー・模倣体操・指示画を行い、行動観察では指示画で描いた絵を使って話の創作が行われた。考査と並行し保護者面接を実施。ペーパーは話の記憶・常識・聞き取り力を見る問題・数量・図形・模写が出題。行動観察では相談時の協調性が求められ、子どもの様子を細かく見ている。
東京農業大学稲花小学校
ペーパーは、記憶・言語・図形の分野から出題され、思考力とスピードが求められる。行動観察は、協調性と発言力が求められ、指示通りに行動する力と社会性が重要視される。面接では、親子で絵本を楽しむ課題(3分間)が出題され、家庭の雰囲気と親子の関係性を見られる。
桐光学園小学校
「模写・図形・話の聞き取りと記憶」の3冊に分かれたペーパーテスト。絵の記憶と間違い探しは難易度が高い。絵画製作は指示が多く、聞き取る力・クーピーの塗り方・糊の使い方もポイントとなる。行動観察では、協調性、社会性、ルールの理解力などが求められた。
桐朋学園小学校
思考・巧緻性の問題では、ペーパーで培われる図形などの基礎的な知識と、思考力の両方が必要。絵画製作では、課題に合うものを考え、材料や道具を選び駆使し表現する。行動観察では、ゲームのルールや説明を見聞きし、理解し、楽しい雰囲気の中でも自分を律することが大切。
桐朋小学校
個別テストは、聞き取る力と経験値が問われる。絵画製作は、指示の理解と巧緻性能力が求められる。行動観察は6人で行われ、ごっこ遊びの中で協調性や社会性、興味をもって取り組む姿勢が見られる。想像力を働かせ行動に移す力が必要。
東洋英和女学院小学部
「視覚的記憶」が新たに出され、話の記憶が復活。初めてサーキットに縄跳びが加わった。ペーパー・巧緻性・絵画・生活巧緻性・運動・行動観察・ダンス・自由遊びと多岐に渡り、絵画の間に質疑応答もあった。ペーパーは全ページカラー。絵の数が多く、聞く力と根気を重視された。
日本女子大学附属豊明小学校
ペーパーと行動観察の比重が高い。ペーパーは、聞き取る力が重要。基本的な問題ながらスピードと確実性が重視される。集団行動観察では、リーダーシップより協力することが大切。自由遊びは日常生活の様子が分かるような問題が出る。面接は、家庭の雰囲気や父親との関わりを重視。
雙葉小学校
ペーパーは全領域の準備が必要。その中でも、発問の意図をしっかり捉え諦めずに思考し続ける力を養うことが肝要。行動観察は、主体性を持ち、与えられた状況を心から楽しむことが大切。面接では、親子の会話から家族の普段の様子を見られるので、日常の過ごし方が問われる。
星野学園小学校
今年度も単願入試を実施。ペーパーは、話の記憶・躾・常識を含め問題数が多いのが特色。体操は、複合運動と指示運動の両方から出題。日頃から機敏性・持久力を養い、様々な器具に慣れておく事が大切。絵画製作では、ハサミ切りと紐通しの難易度が高くなり、巧緻性を見られた。
森村学園初等部
ペーパーは、話の記憶・数・図形・言語・常識など15枚以上。国語・算数・理科社会分野からバランスよく多岐にわたって出題されるため、幅広い範囲の準備が必要。絵画製作は、巧緻性と絵画力・対話力がポイントとなる。行動観察では、協調性・社会性が求められた。
横浜雙葉小学校
ペーパーの話の記憶は絵本から出題。今年度も傾向は変わらず、終わりの音が「ん」の絵を探す言語の問題や、数の聞き取りなど。シールを使い数の聞き取りも行った。約束事の多い自由遊びや、体操中の待つ態度など、節度や礼儀を重要視された。それだけに対策が功を奏す。
立教小学校
スクリーンに投影された絵本を見た後、内容について個別に質問される。口頭での回答によって言語力を見られる。実物を使った授業形式で思考力を見られ、途中答え合わせがある。運動は例年と異なり、雑巾がけと模倣体操・創作体操。行動観察は自己抑制力を重視。
立教女学院小学校
ペーパーは問題量が多くスピードも求められる。例年、理科的常識・生活常識問題があり、日頃からの体験が必要。幅広い知識が求められる。体操は、女子校にしては動きが大きく、運動能力を問われる。類似問題の出題頻度が高いので、過去問対策をしっかり行うことが望ましい。
早稲田実業学校初等部
ペーパー・生活習慣・巧緻性・絵画製作・運動・行動観察とバランスの良い準備が必要。特に生活習慣では「衣類や学習に必要な物の整理整頓・後片付け」等、日常生活で必要な力を試される。今年度も、どの項目においても自分で考え行動する力と、それを伝える表現力が鍵を握った。